ベッドに入るのに服は脱ぎたい。だが、この明るさでは要に丸見えだ。
そっと手を伸ばして、スタンドの電気を落とそうとした時、いきなりその手を掴まれて、優亜が驚いて要を見た。
「何消そうとしてんだよ……」
「いや、だって……明るかったら……」
服が脱げない、そう言おうとした時、要が手を掴んだまま転がしていた身体を起こした。そして、自分のベッドを下りて優亜の前に立った。
「これでも我慢したんだからな……。少しは褒めろ」
「要っ……え?」
そのまま優亜をベッドに押し倒した要は、直ぐに優亜に唇を重ねた。それを受けながらも、聞こえてくる要の呼吸が既に乱れている事に気付いて、諦めつけた。
諦めたというよりは、隠していた自分の欲求に従ったと言った方がいいかもしれない。
「やべぇ……、マジで興奮してる……」
乱れた呼吸の中に呟かれた言葉がやけに色っぽくて、優亜の熱が一気に上がった。少し乱暴に愛撫される身体が、その刺激に過敏に反応していく。
思いがけず要に抱かれる事になって、嬉しかったのは他でもない優亜自身だ。キスだけで疼いていた身体を、今ようやく満たしてもらえるのだと思うと、直ぐになど終わってほしくはなかった。
「早い……んでしょ……」
優亜は、わざと意地悪く笑って胸に埋められている要の頭を掻き抱いた。すると、要が胸の先端に歯を立てて、強く引っ張った。
「あっ……!!」
顔を顰めて、身体を跳ね上げた優亜を見下ろし、同じく意地悪く口角を上げた要。
「早いわけねぇだろ。止めてって泣くまで抱いてやるから覚悟しろ」
「やっ……ぁっ……」
要の指に翻弄されながら、優亜はその言葉に妖しげに微笑んだ。その表情が要を刺激し、宣言通り、優亜が泣いて完全に放心するまで抱き続けた。
翌朝、目覚めたのは要が先だった。結局ツインなど要らなかった状態に顔が緩む。抱き続けて、優亜のベッドで一緒に眠ったのだから。
腕枕の中で眠り続ける優亜を見て、要は微笑んだ。女と一緒の夜を過ごして、こんな気分のいい目覚めは初めてだと、あどけない寝顔を晒す優亜の額にキスを落とした。
その感触に顔を顰めた優亜が、小さく瞬きしてゆっくりと目を開けると、視界に要を捉えて顔を緩ませた。その微笑に、要は参ったと優亜を抱き締めた。
愛しくて仕方が無いのだ。正直、特別美人なわけでも可愛いわけでもない。だが、誰からも好かれるような、笑顔の持ち主。そんな優亜の笑顔を独占したい気持ちが、要の中に急速に湧き上がった。
「起きたか?」
「ん~……、ねむっ……」
目を擦りながら、無意識の内に身体を密着させる優亜に、要の方が照れる。
「ほら、起きるぞ。シャワー浴びてから、今日くらいは飯に誘われろ」
腕枕を外して身体を起こした要は、優亜の頭を撫でながらベッドから脚を下ろした。そして、脱ぎ捨てられた二つの下着を拾い、優亜に一つを放り投げて、自分も穿いて身支度を調えた。
「……投げるか、普通……」
ムッとした声が聞こえて、要は喉で笑う。
欠伸一つして起き上がった優亜は、掴んだ下着を足に通そうとしていると、要がジッと見下ろしている事に気付いて、頬を赤くした。
「今更だろ」
「今更でも、恥ずかしいモノは恥ずかしいでしょ」
「まぁ、何度見ても興奮するけどな」
「え? ちょっとーーーっ!? 要っ!?」
いきなり下着を取り上げられて、何かと思えば組み敷かれている。折角調えた身支度も、いきなり全てを脱ぎ出した要に、優亜の口元が引き攣った。
「……まさか、でしょ?」
「朝の一発は、俺の活力」
ニッと笑った要は、前戯もそこそこに優亜の中に入り込み、一気に昇りつめた。









